今年も行きました。 

 1年に1回は県内旅行を楽しみたい蔵間マリコです。
 先日、呉市へ日帰り旅行へと行きました。去年の3月頃に呉へ日帰り旅行をしたから、1年2ヶ月ぶりぐらいですかね。
 いや~、広島県内様々な場所に観光地がありますけど、呉市は特に見所の多い場所ですからねえ。太平洋戦争時の軍艦に関する資料館や史跡といったものがありますし、食べ物だって美味しいものがたくさんあるし、綺麗な風景が見える場所も多い。とにかく呉は1回や2回じゃあ絶対に回り切れないほどに魅力のある場所だ。
 さて、その今回のスタートは前回のように呉駅……、ではなく一つ手前の吉浦駅。その目的は、海上保安資料館だ。海上保安大学内にある資料館であり、海上自衛隊をはじめとした日本の海に関する歴史を取り扱っている。平日のみ開館しているので、今まで行く機会がなかったけど、今回は平日ということなので行ってみた。

 海上保安資料館。
 穴場的スポットということもあって客は自分だけだったが、その分落ち着いて鑑賞することができた。入り口から入ってすぐの場所に海猿をはじめとした海上保安をテーマとした作品の紹介に、海上保安の歴史やテクノロジーの発展、海上保安活動に使われた道具の展示などがある。中でも興味深いのが、巡視船あまみの船橋前面の展示と南極観測船宗谷で使われた機材などの展示だ。
 前者の巡視船あまみ艦橋前面は、2001年に起きた九州南西海域工作船事件で北朝鮮の不審船との戦闘で激しい銃撃を受けたことを確認できる。展示されているものだけでも十分に凄まじいことが伝わってくるが、実際に銃撃にあった乗組員の恐怖はその比ではないだろう。そんな命懸けで海を守る海上保安官には感謝したい。
 後者の宗谷は、艦隊これくしょんでもお馴染みの南極観測船宗谷だ。これは意外だったけど、従来の海上保安とは全く違った仕事内容と、当時の南極に思いを馳せる人たちの感情がまじまじと伝わってくるいいものだった。タロとジロのことぐらいしか知らなかっただけに、とてもいい教養となった。


 海上保安資料館の展示物を舐め回すかのように堪能したわけだが、これからのスケジュールから大和ミュージアムを行くにはちょっと中途半端な時間になってしまった。というわけで、先に昼飯を済ませに行くことに。
 その際、れんがどおり商店街で艦これの艦娘たちのパネルやポスターなどを発見。先月から開催されている艦これのイベント、『呉鎮守府巡り2022』だ。生憎、自分はイベント当日には行けなかったが、それでも今回見ることができた。それだけでも十分だ。

 さて、浦風ちゃんのパネルが置いているお好み焼き屋『多幸膳』で昼飯を。
 今回注文したのは、呉焼きとカレーライスだ。呉焼きは半月型の見た目が特徴的で、具には呉の細うどんを使っている。特に多幸膳の呉焼きは皮がパリパリで、お好みソースの代わりにピリ辛味噌のソースをかけるという独特なものとなっている。初めて呉焼きを食べるが、これがかなり美味かった。
 カレーライスについては、呉海自シールラリーの協賛店の一つであり、牛スジと野菜スープをベースとしたカレーだ。美味しい、とにかく美味しい。ルーはスパイスの香りがしっかりしており、牛スジもトロトロで口の中で簡単に崩れる。自分が好きなタイプのカレーライスだ。呉市の人は、こんなに美味しいものを頻繁に食べられるなんて羨ましい。


 お好み焼きとカレーライスでお腹を満たし、次は呉市旅行の大定番の大和ミュージアムだ。
 基本的には展示物は去年と同じではあるのだが、それでも1年以上の空白期間があるから気持ちを新たにして見ることができる。目玉である1/10の大和の模型をはじめとした大型展示物に、大和や呉港に関する歴史の紹介、そして現代に通じる艦船技術の体験といった見所が非常に多い。
 だが、個人的に一番の見所は、零式艦上戦闘機62型。模型とは違う実物の圧巻さに、零戦の中に詰まっていた繊細でいながらも骨太な機構の数々。それらを様々なアングルで楽しむことができる。しかし、この62型は主に神風特攻に使われていたもの。戦争である以上は多くの軍用機が撃墜し、多くの命を散らしたが、神風特攻ほど酷い死に方はないと思う。戦後77年経つが、同じような悲劇を繰り返してほしくないものだ。
 他にもアメリカの戦艦ミズーリの展示物や、呉港の歴史を紐解いた期間限定のコーナーなどもあり、様々なアプローチからの大和を学ぶことができたし、艦娘たちに出会えたのも良かった。何度も行っているわけだが、今回も行って良かったとハッキリ言える。

 今年も十二分に堪能している呉日帰り旅行。
 今回の記事はこれまで。後半戦については、明日以降にでも書かせてもらいます。ただ、明日から仕事だから疲れていたらパスするかもしれない。やはり、年には勝てないからね。