近々、たんの漫画が読める!!

 岡本倫先生の漫画は、等しく大好きな蔵間マリコです。
 さてさて水曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。極黒のブリュンヒルデエルフェンリートの作者、岡本倫のスポコン漫画『ノノノノ』を徹底的に語るコーナーを。
 と言いたいところですが、その前にちょっと小話でも。先日、岡本倫先生のツイッターにて、あるものが公開されました。それは……。


 まさかの君は淫らな僕の女王のネーム!!それも、彼女にしたいランキング1位を見事に獲得した、昴の裸体!!
 いや~、深夜にこんなものが見れるなんて眼福ものですよ。恐らくは田島社長の命令で裸にされたっぽい感じだけど、これから作り上げられるきみだらの新作が楽しみで楽しみでたまりません。極黒のブリュンヒルデのコミックスも全巻出て、フラストレーションが溜まっていたから有難いと言う言葉しか……。
 とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題へと入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

 第15話『夢見る少女は

 ○あらすじ

 野々宮悠太の謎を調べに、北海道を訪れた与田。
 そこで与田は野々宮悠太についての衝撃的な真実を知る!!

 ○登場人物(青字は新登場)

 野々宮ノノ、野々宮悠太、由良悠介野々宮母、与田

 ○ターニングポイント

 ・数奇な運命

 悠太の同級生の話を伝に、悠太が通っていた中学校に到着した与田。しかし……。
 流石はやり手の記者といったところだろうか、与田は色々とやり口を知っている。上手く取材を頼む方法やアドリブで上手く誤魔化す方法、そしてアフターケア。ちょっとしたミスはあったものの、ちょっとした程度で終わらせていますからね。これが村松だったら、最初の時点でつまずきそうだ。
 その一方で、取材に取り合った中学時代のスキージャンプ部の顧問。こっちに関しては、良くも悪くも当たり障りの無い普通といった印象を受ける。ただ、悠太の同級生とは違って、不快感など一切無い。
 そして、ここで悠太のミッシングリンクが明らかになるが、少なくとも親父の無念を晴らすというのだけは想像がつきましたね。ただ、ノノが悠太に成りすまさないといけない以上、なんで悠太は死んだのか(幻が見えた時点で、それは察しがついていた)までは想像がつかなかったが。
 ちなみに与田が降りた余市駅、余市町は北海道の西部にある町の一つ。ワインブドウやリンゴの生産地、ニッカウヰスキーの生誕の地だそうだ。

 ・悪夢

 ノノは、夜中に突然目を覚ます。オリンピックの、あの日の悪夢を見て。
 いやもう、これは由良悠介本人も当然ながら、家族も悲惨としか言いようが無い。オリンピックで天国から地獄を味わったというだけでなく、この後の仕打ちのほうが酷すぎる。勝手に持ち上げておいて、ダメだったから徹底的に叩く。人の話から聞いた事だからフィルターがかかりまくりだけど、特に北方の人はこういう風当たりが強いらしく、実際のスキージャンプ選手も同じようなことが起きたらしい。どうして、人ってこうも無責任なものやら。
 もし、このダイバッシングもなく、由良悠介が病まなかったらどうなっていたのだろうか?ノノは趣味でスキージャンプ、悠太は絵画を描いていたのだろうか?

 ・きんメダル

 ノノは、バッグの中からある物を取り出す。それは、破れたダンボール製の金メダルだった……。
 重い、重い、重たすぎる。ここまで思い詰めていると、他人があーだこーだ言ってもどうにもならない。そうじゃなきゃあ、父親の無念を晴らすことができないから。まあ、実際にその場面が来た時は、もっと落ち込みましたが。良かった探しは精神的に……。
 ただ、ノノはノノで覚悟が足りないんじゃないかと思ったり思わなかったり。年頃の女の子とはいえ、女物の服を着て喜んだり、逃げ場もしっかりと用意していないあたりがね。まあ、こういうのまでカバーしていたら、漫画として面白くなくなるか。

 ○まとめ

 ノノの正体と過去に起きた悲劇が描かれた回。
 これよりもかなり後の回にノノの過去が描かれるが、岡本倫の漫画でも屈指の重たい回想で……。

 今読んでも色褪せない面白さのノノノノ
 明日も可能ならばこのコーナーを更新したいけど、体力的に大丈夫かなあ?夏だから、帰ったらクタクタで何も出来なかったなんてことがあるし。まあ、そこは体力と相談しよう。