早く倫たんの漫画が読みたい!!

 三度の飯よりも、岡本倫先生の漫画な蔵間マリコです。
 さてさて水曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。極黒のブリュンヒルデエルフェンリートなどで有名な漫画家、岡本倫のスポコン漫画『ノノノノ』を徹底的に語るコーナーを。
 極黒のブリュンヒルデが連載終了してから3ヵ月半。時の流れは速いと感じるとともに、毎週買うヤングジャンプたんの漫画が無いことに少し寂しさを感じます。もし、今のヤングジャンプのラインナップにたんの漫画があったらどれだけ華やかになることやら……。元々、自分がヤンジャンを買っていたのもエルフェンリートが読みたいという理由でしたし。無理強いできないのは分かっているけど、早くたんの漫画が読みたい!!
 とまあ、心の叫びを前置きに書きましたが、そろそろ本題へと入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。 

 第16話『先輩なのだ!

 ○あらすじ

 野々宮悠太、その正体は野々宮ノノ、スキージャンプのオリンピック選手の由良悠介の娘だった。
 父親の無念を晴らすため、悠太は日々鍛錬をする!!

 ○登場人物(青字は新キャラ)

 野々宮悠太、興梠みかげ、天津暁、岸谷弘樹、尻屋潔、尾形

 ○ターニングポイント

 ・トレーニングの光景

 早朝から自主的に練習をする悠太とみかげ。汗が流れ、息を切らす。
 スポコンと言ったら、やはり練習風景。これが嫌だという人が最近多いらしいけど、スポーツに限らずとも、こういう描写は多少たりとも重要。常人には分かりえない汗と水と熱の量、それを効率よく消費しただけ成長していく。シンプルでありながらも、説得力のある描写ですよ。
 その一方で、みかげが悠太に対してトレーニングの光景を見せないように努めているのも、なかなかと面白い。悠太や天津とは違って、みかげは世界を舞台とするトップアイドル。だから、そんな舞台裏をみせるわけにもいかない。特にマイスレイブの悠太には。こういうところがいかにも、天才たる所以の一つだと思う。まあ、ツンデレというのもあるが。

 ・皇帝

 部活動、本日からスキー部の部長と合流するが……。
 この回を読み終えるまで、この先輩の話があまりにも異様で、「えっ?ええっ!?」みたいなのが連続していたのはいい思い出。自分のことを皇帝というのも相当アレだし、岸谷の怯え様がどれだけ凶暴なのかも物語っている。そして、「アナルショップ」と言ったら3日間行方不明になった末、退学届けに追い込んだという恐ろしい経歴の持ち主ですからね。アナルショップは殴られても仕方ないにしても、色々と凄すぎて脳の理解が追いつかない、そんな状況でしたね。
 ちなみにアルペンスキーというのは、4200mを時速110~120kmで駆け下りる滑降や、60~65本のポールをターンする回転などの競技がある。ノノノノではスキージャンプのみを扱っていたが、こちらも想像しただけでも恐ろしく体力を使いそうな競技である。冬のスポーツが危険だというのも、納得の話だ。

 ・懲りない尾形

 皇帝の恐ろしい話とは他所に、悠太を映すハンディカメラが一台。その持ち主は、尾形であった。
 もういい加減、学校もこいつを退学してやれよ……。多分暴れるだろうけど、警察呼んで取り押さえても文句言われないレベルだぞ。最悪、SATの坂東さんにでも……。

 ・皇帝現る

 頭を抱える岸谷と困惑する悠太。そこに、ついに問題の皇帝が……!!
 もう衝撃という言葉しかなかったですね。アフロに眼鏡、血塗れた手には項垂れた尾形。たん、読者の予想をここまで大きく上回る展開に、咀嚼するのに相当時間がかかりましたよ。しかも、次回は次回でとんでもないし。こういうたんのぶっ飛んだアイデア、本当に見習いたいものである。
 ちなみに皇帝は、岡本倫の漫画の男性キャラの中でも一番好き(2位は岸谷、3位は高屋)。癖は強いけど、まさに倫たん節全開と言いますか、ある意味バランスが取れているからねえ。ただの頭のおかしいキャラじゃなくて、スポーツマンシップに則ったキャラというのが重要。

 ○まとめ

 ノノノノ最大の問題人物、尻屋潔が登場した回。
 しかし、皇帝の暴威はこれだけに終わらなかった……。

 今読んでも楽しさは色褪せないノノノノ
 さて明日は、どうしようかな?このコーナーを引き続き更新するのも悪くないけど、他にもやりたいことがあるしねえ……。まあ、気分次第ということで。