あの頃を思い出す……。

 今も昔も鍵っ子な蔵間マリコです。
 皆さん、今期のアニメの感触はどうですかー?7月も中盤になり、自分好みのアニメが見つかったでしょうか?自分は春ほどじゃないですけど、そこそこといった感じですかね。シングルファザーの公平が、一人娘のつむぎのために料理を奮闘する『甘々と稲妻』に、田中ロミオ竜騎士07都乃河勇人の異色の組み合わせのKey原作の『rewrite』。『ベルセルク』の出来がイマイチ(劇場版もあんまりな出来だったのに……)なのが残念だけど、それなりに楽しんでいるといった感じですかね。
 でも、個人的に一番だと思うのが、rewriteと同じくKey原作の隠れた名作『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』(以下、プラネタリアン)。いや~、プラネタリアンがアニメ化決定と聞いた時は、耳を疑いましたね。何しろ、原作は12年前、CLANNADの後に発売されたものですから。普通、ここまで古いギャルゲーをアニメ化するとなると色々な意味で難しいですからね。だから、これが決定した時は大喜びしました。
 そして、アニメの出来も原作同様に素晴らしい!!詳しいことは後述で書くけど、昔のイメージと全く色褪せない内容!!原作が短編ゆえに5話しかないのは残念だけど、久しぶりに円盤を買って、手元に保存したいと思わせる作品でしたね。流石はTVアニメ版ジョジョの奇妙な冒険シリーズを作っているデイヴィッドプロダクション、スタッフの意気込みが感じられるわ。このまましっかりと完走して欲しい。

プラネタリアン

 とまあ、ここまではTVアニメ版プラネタリアンの話をしましたが、ここから先は原作の話でもしたい。
 自分がプラネタリアンをプレイしたのは、7年前(過去の記事を調べたら、そうだった)。Keyのゲームにはまりにはまりまくっていた頃だ。ゲームもPS2版でプレイしたし、アニメ版もしっかりと視聴。だから、このプラネタリアンも当然ながら興味を持っていた。
 ただ、他のKeyのギャルゲーと違う点でも興味を持っていたのも事実。他の作品とは違って短編、シナリオはこれを最後にKeyを退社した涼元悠一、キャラデザはメカ娘が得意な駒都えーじさん(以下、こつえー)。今までは泣きゲーという観点で単純に楽しんできたけど、プラネタリアンはちょっと違う観点で期待していましたね。
 で、実際にプレイしたら、本当にもう大好きな作品の一つになりまして。戦争で荒廃した世界、無人兵器が徘徊する無人の街の中で出会った1人のロボットの少女、ほしのゆめみ。殺伐とした外とは違い、可愛らしさと健気さと切なさ。そして、哀しい結末。棄てられたロボットとの邂逅と離別は、SFだと古典的なネタの一つだけど、短編ということも相まって非常に丁寧な作りの作品で、他のKEYの作品同様に好きな作品になりましたね。
 特にこつえーの魅力を知ったというのは、この作品。前身のブログでは、ブログ妖精ココロをブログパーツに使ったり、イラスト集も数冊ほど集めたりと今でも好きなイラストレーターの一人になりましたね。ヴァイスシュヴァルツ艦これの呂500も、非常に可愛らしいし。入れ替わりのこの業界でも、今でも牽引するベテランの一人であるに違いない。

 短いながらも、魅力が思う存分詰まっているプラネタリアン
 アニメで興味を持った人は、原作のプラネタリアンに触れることを強くお勧めする。値段も非常にリーズナブルだし、12年前のゲームだけど面白さは色褪せない。きっとプラネタリアンがもっと好きになるはずだ。