ああ、干からびそうだ……。

 倫たんの漫画が好きで好きでたまらない蔵間マリコです。
 さてさて水曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。極黒のブリュンヒルデエルフェンリートで有名な漫画家、岡本倫のスポコン漫画『ノノノノ』を徹底的に語るコーナーを。
 う~ん、たんの漫画が読めないからどうにも調子が悪いです~。近日、君は淫らな僕の女王の最新話が掲載されるのは有難いですけど、やはりその間の空白の期間がきつい。銀河英雄伝説とか、嘘喰いとか、ゴールデンカムイとか読むものはたくさんあるんですけど、俺にとってのヤンジャンの本質は岡本倫先生の漫画ですからねえ。これがあると無いとでは、木曜日の朝が全然違いますから。あああ、明日の朝が憂鬱だ……。
 とまあ、ちょっとダウナー気味ですが、そろそろ本題へと入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという方はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

 第17話『まずいって

 ○あらすじ

 強化合宿で遠征中だったスキー部部長が戻ってきた。
 しかし、スキー部部長の自称・皇帝こと、尻屋潔はとんでもない人物だった……。

 ○登場人物

 野々宮悠太、興梠みかげ、天津暁、岸谷弘樹、尻屋潔、尾形

 ○ターニングポイント

 ・暴君、尻屋潔

 盗撮していた尾形を襤褸雑巾にして現れた皇帝こと、尻屋潔。その威圧感に、一同動揺する。
 先週に引き続き、皇帝のとんでもぶりに目を白黒させたのはいい記憶。エルフェンリートでもこの手の暴力系のキャラは坂東さんがいましたけど、インパクトに関しては比較にならないですからね。初めてでなくても、作中の登場人物のように驚くのは当然だ。
 しかしながら、動揺しながらも冷静に皇帝の体格を分析する天津は見事だし、作品としてのスポコン路線をしっかりと守ってくれている。強さの理由は、しっかりと書かないとね。

 ・スキージャンプVS柔道

 顔面血塗れになった尾形に対して、皇帝はある質問をする。スキーと柔道、どちらが偉いか?
 この場面大好き!!何故か、全く関係性の無い競技で戦うことになるのかも理解不能だし、まさかスキー板でぶん殴るんですからねえ。皇帝のハチャメチャさがフルスロットルでたまらん。
 しかも、ここはかなりの迷台詞が多いのもポイント。「スキーと柔道 どっちが偉い?」に始まり、「柔道でかかって来い」、そして「ホラ 見ろスキーのほうが強いじゃねえか」ですからねえ。これ以外にも頭のおかしい台詞が、この回でそこらかしこにあるからなあ。倫たんがこの場面をノリノリで描いていたことを窺える。
 ただ、こんな頭のおかしい描写ばかりながらも、部員に手を出そうとしたことに怒っているあたり、皇帝のスポーツマンシップ的な面も描かれている。掲載時だと全く気付かなかったけど、後で読むと皇帝が一番スポーツマンシップに則っていますからねえ。上手い具合に隠しているものだ。
 ちなみにこのシーンを最後に、尾形はフェードアウト。連載がもっと続いていたら、尾形の再登場もあったかもしれない。ていうか、出して欲しかった。

 ・これからの目標

 邪魔者は消え、皇帝はこれからの目標を語る。個人戦と団体戦、その両方を制し、完全制覇すること。
 ようやく話が本筋に戻るが、全国制覇を目指す部活だけあって、それがいかに厳しいものかが辛辣に伝わる。悠太、天津、岸谷の3人で残り1枠。岸谷はともかく、天津は強敵ですからね。まあ、天津が海外に遠征して、岸谷が新宮を蹴落とすとは思いませんでしたが。
 その一方で、新宮という存在がいることを語っているのもポイント。まあ、新宮については追々語るけど、この回は全体的にギミックをばら撒いている回だと思う。特に新宮は最も目先の部分でありながらも、想像を膨らませるギミックだ。

 ・みかげの大ファン

 皇帝は、悠太たち1年生にある質問を聞く。 興梠みかげはいるかと。
 再び皇帝暴走。暴力的でコンプレックスの塊、そして面食い。もう酷い、酷すぎる。写真取れだの、既にA4用12枚にシュミレート(後に54枚にパワーアップする)とかねえ……。流石は変態の鑑、ここまでぶっ飛んでいないと人気が出ない。
 そして、当たり前のようにタイミング悪くみかげ登場。間の悪い女と言ったら失礼だけど、まあお約束の展開ですよね。

 ○まとめ

 皇帝のぶっ飛び具合が、思う存分描かれた回。
 しかし、悠太たちにとっては受難の始まりにしか過ぎなかった……。

 今読んでも飽きない面白さのノノノノ
 さて、明日はどうしようかな?まあ大抵は、2回連続ノノノノを徹底的に語るコーナーを更新するのは難しいけど、可能ならしたいものだ。